車のタイヤがもしもパンクした時に備えて、知っておくべきこと!
車のタイヤは止まる・進む・曲がるを担っている重要なパーツです。命を乗せて走っているのでパンクなどのトラブルはなるべく防ぎたいものです。
目次
タイヤがパンクした時の対処法
走行している以上、パンクの可能性はあります。その可能性をなるべく最小限にとどめるためにもパンクに対する対処の知識を身につけておきましょう。
タイヤのパンクに気付いたら!
タイヤのパンクに気付いた時はなるべく急ハンドル・急ブレーキをせず、速度はエンジンブレーキで減速して、安全に停車できる場所を見つけてゆっくりと停車させましょう。
気付いた時のタイヤの状態を確認
チューブレスタイヤは小さな穴が開いた場合は、急に空気は抜けずにゆっくりと抜けていきます。何かいつもと違うハンドリングだったり、ハンドルを切った時にタイヤの音がいつもよりするななど、異変に早めに気付いた時は、まだ完全に空気が抜けていないことがあります。
その時は最寄りのガソリンスタンド・カーショップ・ディーラー・タイヤショップなどを探してゆっくりと走行して立ち寄り修理などの対応をしましょう。
気付いた時のタイヤの状態がぺちゃんこになっている場合は、安全な場所への移動のために最小限の走行は必要ですが、そのまま走行することは、非常に危険ですのでやってはいけません。
そのまま走行すると・・・
グリップ力がない・ハンドルが効かない・止まらない・修理で済むタイヤが損傷して新品への交換になってしまう・ホイールを傷つけてしまう・ホイールのリムが変形してしまうなどのリスクがあります。事故の危険が非常に高まりますのでパンクしたままでの走行はしてはいけません。
スペアタイヤへの交換
安全な場所に車を停車することができたら、スペアタイヤへの交換作業になります。日ごろからスペアタイヤの場所・ジャッキや工具の場所の確認とスペアタイヤの外し方とタイヤ交換の方法を確認しておきましょう。
車を買ったときについている取扱説明書にスペアタイヤや工具の場所が載っています。車種によっては、スペアタイヤはなく、タイヤパンク応急修理キットが備え付けられている車も多くなってきていす。確認しておきましょう。
高速道路や有料道路でパンクした場合
パンクした場所が高速道路や有料道路などで、安全な広いスペースから離れている場合じは、速やかに路肩へ車をよせてハザードをあげます。三角表示板や発煙筒も利用して後続車に存在を早めに気付いてもらうようにしましょう。
運転者と同乗者は後方から来る車両に十分に注意をして、ガードレールの外側に避難しましょう。車両内や車の前後にいるのは追突の危険性がありますのでやめましょう。
近くにある緊急電話か道路緊急ダイヤル【#9910】へ連絡します。
【#9910】は全国の高速道路・国土交通省が管理する国道はすべて対象となり、24時間通話料無料でご利用できます。
「#9910」をダイヤル後、自動音声ガイダンスにしたがって道路名を選択してください。該当する道路の管理者につながります。
スペアタイヤへの交換がどうしてもできない場合
スペアタイヤにどうしても交換できないからといって無理に車を走らせることは非常に危険です。その場合はまず、すぐ近くにガソリンスタンド・ディーラー・タイヤ専門店などがある場合は相談してみましょう。
ほかの方法としてJAF会員の方は依頼をされればいいですが、非会員の方でも依頼することができます。もちろん会員よりもお金がかかりますので価格を確認して依頼しましょう。
JAFの非会員の方は、その前に自分の加入している任意の自動車保険の内容を確認してみてください。ロードサービスが無料で付いていたり、安く利用できたりする内容のサービスがついているかもしれません。
パンクに備えて知っておくべきこと
急なパンクになってしまってもあわてずに対応できるように事前に知っておいた方が良い内容を把握しておきましょう。
スペアタイヤの場所と取り外し方
いざパンクしてスペアタイヤに交換しようとやってみると意外と苦戦してしまうことが多いのが固定してあるスペアタイヤの外し方。
セダンタイプなどトランクの下にある場合は比較的取り外しやすいのですが1BOXタイプなど意外と苦戦したりする場合があります。事前に車を買った時についている取り扱い説明書を読んで一度取り外してみましょう。
工具の場所の確認
工具の場所も一度確認しておきましょう。車種によって保管場所が違いますのでこちらも取り扱い説明書を一度読んで工具を一度取り出してみましょう。
交換方法
交換をやったことない人は一度やってみておいた方がよいでしょう。
工具の使い方・ジャッキをセットする位置と使い方・交換する手順・ボルトを締める順序、また注意点として硬い地面の場所でする・平らな所でする(車輪止めか大きめの石で代用する)など安全に注意しなくてはなりません。
交換方法を動画で確認すると理解しやすいです。
ユーチューブなどで”タイヤ交換方法”などで検索してみてください。たくさんの動画がみれます。
下記は参考でJAFさんのタイヤ交換動画です。
スペアタイヤのない車両のタイヤパンク応急修理キットの使い方で
マルニ工業さんの動画です。
自分の加入しているロードサービスの確認
もしもの時にどうすればいいのかわからない場合、強い味方になるのがJAFやロードサービスの加入の有無やサービス内容・連絡先などの確認をしておきましょう。
ロードサービスは家族で使えたりしますので確認して家族で内容を共有しておきましょう。また、自動車の任意保険にロードサービスがついている保険もありますので確認してみましょう。
走行中にタイヤがパンクした時は・・・知っておくべきこと
走行中にパンクに気付いたり、何かおかしいな?と感じたり思ったときは、すぐに周りの状況を確認(車の状況・歩行者やバイクが近くにいないかなど)します。
そしてなるべく近くで車を止めることができる場所を見つけて停車させるのですが、ここで注意しなければいけない点をあげます。
・ブレーキはできるだけエンジンブレーキを使い、ゆっくりとブレーキを踏んで停車すること
・ハンドル操作はスピードをなるべく落としてからゆっくりとハンドルを切ること
上記の2点は特に頭にいれておくべき内容です。
パンクしたタイヤ(少しパンクしているタイヤも含む)は路面にグリップしません。急にブレーキをかけるとパンクしていないタイヤ側だけがグリップし危険です。また、急なハンドル操作も特にフロントタイヤの場合、ハンドルを切ってもグリップせず大事故につながる恐れがあります。
走行中にパンクをしてもあわてず、なるべく冷静に対処する気持ちを持つように心がけましょう。
パンクしたタイヤでの走行は絶対にしない
もしものパンクに備えて知っておくべきこととして、もう一つ頭にいれていてほしいことなんですが、パンクをしたタイヤでの走行は絶対にしないでください。
交換ができないから、近くのガソリンスタンドやタイヤショップまでだから・・・などと危険だとわかっていても少しの距離だからといっても危険ですから絶対にしないようにしてください。
しかし、パンクに気付いて停車した場所が安全な場所でなかったり、交通の妨げになる場合は、周囲の状況を確認し、ゆっくりと安全な場所へ移動させましょう。
パンクしたタイヤでの走行は危険であるのと、もうひとつ、タイヤのパンク修理だけで終わるはずのタイヤでも無理に走行すると、タイヤの側面が損傷して修理できなくなり2千円前後の修理代がタイヤを新品に買い替えなくてはならなくなります。また、ホイールにも傷がつくし最悪の場合は変形してホイールまで交換ということにもなりかねません。
短い距離でも道路状況によってはすぐに損傷します。面倒でもスペアタイヤへの交換をして走行しましょう。自宅で停車しているときに気付いた時は、取り外してパンク修理できるところへ持って行きましょう。
もしものパンクに備えて慌てないためにも日ごろから空気圧や残り溝などのメンテナンスを心がけて、快適なカーライフを楽しみましょう。